少し前に僕は、
アダム・グラント 著、楠木 健 監訳の「GIVE & TAKE」という書籍に大いに感銘を受け
「人からtakeするばかりのtakerではなく、giverになりたい」
と宣言していましたが、
「giverはダマされやすく、搾取されやすい」(つまりはお人好しになりやすい)
という話もこの本に出てきます。
例えば、社員の中で抜群に成績に優秀な業績を挙げる人々も、万年ビリでうだつの上がらない人々も、性格診断をするとgiverになるということでした。
これ、とってもよくわかるんですよねぇ。
自分の周りにも、
いい人だけど常にいいように使われ、自分の持てる時間と体力、気力をすり減らし、人に尽くすタイプの人がいました。
その方にとっては、他人に尽くすことが無上の喜びなのかもしれないので
それはそれで幸せなのかもしれませんし、止めはしませんが、
一方で
いっしょに暮らす時間を奪われた自分の家族や、
その足りない業績をカバーするために投入される同僚のこと
には十分に配慮できていないのでは?と考えてしまいます。
当然、収入面でも苦しい立場に立たされやすいでしょう。
僕はそのようなgiverにはなりたくありません。
では、どう考えていけばよいのか?
前述の著書を読みながら、特に意識したことを徒然なるままに書いてみます。
①あまり見返りを求めないことに固執しない
giverって前述のような無尽蔵に自分の時間や労力を捧げるイメージ(自己犠牲的)だったので、
他者志向のgiver
ってのがなんなのかわからず、最初はイマイチ腑に落ちなかったんです。
でも、本を読み進めて思ったのが、
表面的には同じことをしていても、
・信頼 ・感謝
を貯められたらいいなと思って相手に与えることを実践し
・自分の持っている時間を資源と考え、どの程度分配するか考える
という思考であれば、これは他者思考型のgiverになるみたいです。
よくキリスト教などで言われる(?)「見返りを求めるな」とは少しニュアンスが違うんですね。(解釈が違ったらスイマセン。。)
これ、結局、見えないものを若干ですが見返りに求めちゃっている(笑)
でも、これ親切をされた方はいくらでも気持ちよく出せるものだし(原資はタダ、気持ちだけ)、普通感謝くらいはするはずです。
あと、giveされても何も思わない人はそもそもtakerなので、
そういう人とはそれ以上は付き合わない方が良いという事になります。
つまり信頼も感謝もくれない人とは付き合うことをやめるということです。
それで、ああ、そういうことか
とようやく納得しました。
僕みたいなmatcher(見返りと与えるもののバランスを求める人)も、
相手になにか親切をされたらお返しをしないといけない
と思うはずなので、これは見方を変えると、
その2人の関係に関してはgiver & matcherではなくgiver & giver になる
ってことになりますね!
なるほど!
そうやって自分の周りのコミュニティが作り上げられれば、それはすばらしい事だと思います。
世界は変えられないけど、
自分と自分の両手を伸ばした範囲内くらいなら変えられるかもしれない
そう考え、日々過ごしていきたいと思います。
それでは、また。
まずは妻や子供達からの信頼貯金を積み上げていきマス!