わっきーの徒然ブログ

弱小大家✖️サラリーマンが考える人生のポートフォリオ

giveできる仕組み。「ゆっくり、いそげ」

みなさん

あけおめ。

 

新年一発目の投稿は

読書回です(笑)

 

年末にもブログに書いたけど、

 

この本にハマっている。

「ゆっくり、いそげ」 影山 知明 著

 

lifeportfolio.hateblo.jp

 

もともとは

東大法学部を卒業して

マッキンゼーなどの超一流金融マンとして

ベンチャーキャピタルなどをしていた方。

 

食うか食われるか、

giveとは間反対のtake的な振る舞いが

絶対的に必要とされる業界から離れ

カフェを立ち上げ、

お客さんにもともと混在している

「消費者的人格(taker)」ではなく

「受贈者的人格(giver)」を引き出す

 

そのための

様々な仕掛け、システム、

つながりを重視したお店作りを

地道に、粘り強く続けることで

もくろみに成功したという話。

 

おもしろかった。

不動産賃貸業にも応用できそうな

考え方だとも思う。

 

商売を

最初にgiveから始める

「健全な負債感」

受け取る側に根付いて

やがて前向きな返礼の感情になって

自分のまわりや

自分に

回り回って帰ってくる。

 

価値の交換が

等価ではなくて

不等価交換になってるから

なんとか埋め合わせたくなるという

matcher的な人間の心理

うまく表現している。

 

綺麗ごとだけど、

まだまだ人間にもいいとこあるんだぜ

と言われているような

気がした。

 

実際、

この店にくるお客さんは

とてもクレームとか、苦情とかいったものが

少ない比率なのだそうだ。

 

消費者的な人格を刺激してしまう

どうしても

「もっとお得に、もっと得したい」

お客さんも思ってしまい、

結果としてクレーマーにも

なってしまうのではないか。

という話にも、とても腹落ちした。

 

もちろん明らかに話が通じない人もいるし、

それまでの人生の中でtaker的な

振る舞いしかしてこなかった人には

無効だろうけど。

 

これはアダムグラントも

おんなじこと言っていたと思う。

 

そういう人は

お引き取りいただくような

空気が醸成できれば

いんだろうなぁ。

 

大家業

どうやって

協力してくれる業者さん

入居者さん

「受贈者的人格」を刺激できるのか?

考えて、いろいろ試してみる

のはいいのかもしれない。

 

こないだ見た動画の

資産30億とかいう投資家の人が、

「基本的に不動産に関わる

すべての業者

お互いに利益相反関係にあるから

騙されないように

脇を締めて常に警戒して

やっていかないと、必ず失敗する」

といっていた。

 

それはその通りだけど、

それだけではないのではないかなぁ

とも思う。

 

信用できずに、

ひたすら自分だけが勝って

お金だけが増えていく

ゲームには

僕は興味はないな。。。

 

僕だって損はしたくない。

でも「収益の最大化」を

第一の目標にするというのは

どうしても

taker的な行動につながりやすい。

気をつけないと。

 

高級会社も高級時計もタワマンも

今のところ興味はないし、

30億の資産よりも

30人の信頼できる仲間

がいるほうが

ずっと心豊かな生活ができる

信じている。

 

そのためにも

「不特定多数」ではなくて

「特定多数」

「お金以外の価値のあるもの」を

提供できるようなシステム作り

をしていかないと

いけないんだなと気がついた。

 

この著者のお店

クルミドコーヒー」

では

それが1杯の丁寧に淹れたコーヒーだったり、

畑作業を手伝って

特別に分けてもらっている

おいしいクルミだったり

(適正価格で購入しているが、客は自由に食べられるそう)

店の中の様々なイベントでの人的交流だったり、

するようだ。

 

そのgiveが、

健全な負債感になり、

新たなつながりだったり、

新たなプロジェクトの助けになったり、

よくお店のコンセプトを理解するスタッフの獲得につながったり、

新たなお店の客を呼んだりして

グルグル回って

ちゃんと返ってきている。

 

僕の不動産業も、

ただ物件をきれいに仕上げるだけでは

きっとダメなんだろうな。

どんな仕掛けがいいかなぁ。

うまくいったら

とても嬉しいと思う。

 

giveから始める商売は

投資した労力やお金(=コスト)の

回収には

とっても時間はかかるし

効率は悪いけど

ひとつひとつの仕事には

最大限ちからいっぱいで臨む

 

それが

「ゆっくり、いそげ」

 

自分の本業や普段の生活も

消費者的な言動になりすぎていないか?

見直してみようと思った。

 

この本、とてもオススメです。

それでは、また。