わっきーの徒然ブログ

弱小大家✖️サラリーマンが考える人生のポートフォリオ

寓話と借金と法人

最近の通勤中は、

気力があれば

この本のaudibleを愛聴しています。

「サピエンス全史」 ユヴァル・ノア・ハラリ 著

このボリュームを

この詳しさで

一人で書くとか

僕の想像を遥かに超える「知の巨人」です(@_@)

 

ベストセラーで一時は大変取り上げられていた本でも

あるので、興味はずっとあったのですが、

このボリュームを読書する気はなかなか起こらず。。。

なんたってぎっしり文字が詰まって内容も濃いが300ページで

上下巻に分かれているという💦(合計600ページ)

・・・

ほんと文明の進化のありがたさを享受しています

 

内容は本当にすばらしい!

の一言につきます(語彙力)

ハッとさせられたり、

人類学の面白さを知るきっかけになったり、

人間のルーツから社会構造や行動原理を考えることができたりと、

ほんとに示唆に富むすばらしい書物だと思います。

 

中でも今回は

「法人」の成り立ちについての歴史的な背景を

知ることができて、面白いなと思ったので、その話を。

 

人類(サピエンス)を含めた動物が

信頼やコミュニケーションをもとに集まることができるのは

だいたい150人くらいと決まっているそうです。

それ以上の集団はまとまらなくなったり、対立したり

うまくいかない。

ただ

他の哺乳類と違って、人類(サピエンス)だけが

その壁を突破し、

何万人規模の集落や都市を創造できた。

その成功の理由は、”寓話”(神話)の創造にあるというのです。

宗教も

法律も

行政も

お金も

ブランドも

すべて実態はないといっていい。だけどその”寓話”

人類がみな共有できて、みなが信用しているから成り立つ。

ただのパンとぶどう酒が、イエス「聖なる血と肉」に変わるのも

”寓話”のおかげ。

そんな話がありました。

"質量"のないものに、イメージで仮想的な"重み"を持たせる

みたいな話ですね。

 

眼から鱗がポロポロ落ちました。

そうか、そう言われればそうだ!

とても附に落ちました。

言語化できていなかった感覚をバシッと言ってもらえた感じです。

 

”法人”というものができたのも、その流れのひとつ。

個人が借金したり、信用取引したりすると、

全部自分がリスクを背負うことになり、

大きすぎるリスクをビビってなかなか背負えない。

となると、大きなリスクを取り、より大きな経済、社会活動をするのが

なかなか多くの人にはできないから、国が発展しない。

そんなときに、

”法人”というもう一人の擬人化した"架空の人格"を作り出して

そいつにリスク(借金)を背負わせて

個人にはクリティカルな制裁(命をとられるとか)が

与えられないような工夫をした。

法人の誕生により、

人々はよりリスクをとる大きな事業に取り組むことができるようになり

経済規模は拡大して

より人類の文化は発展した。

 

そんな話がありました。

 

いやー、なるほどー!

僕の考えは、大昔の庶民の皆さんと同じレベルだったんだ💦

(何百年もあとに生まれ、教育を受けているにもかかわらず)

 

リスクを大きくとり、

自分の理想をより大きく発展させるために、

法人は作られたんだから、

そうしたいときは、

法人を作りましょう!

 

みなさんがいつも言われている通りですね。

”愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ”

by ビスマルク(ドイツの鉄血宰相)

勉強続けます( ̄^ ̄)ゞ

 

それでは、また。